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ブラウザが再生している音声や、あなたが話した音声を、70 以上の言語にリアルタイムに翻訳、読み上げと字幕表示する Chrome 拡張です。
ブラウザの音声の翻訳
マイクの音声の翻訳
Interpretab のリアルタイム翻訳機能は Google の Gemini Live API を使って実現されています。あなたの音声や字幕、キー等は、あなたのブラウザと Google のあいだだけで暗号化してやり取りされており、それ以外のどこへも届きません。アクセス解析や利用状況の収集サーバもありません。なお、Gemini Live API モデルの特性上、不正確な翻訳や、翻訳以外の会話を生成することがあります。
Interpretab はオープンソースのツールです。翻訳機能を提供する Gemini Live API には費用が発生しますが、お試し利用であれば無料プランで足ります。継続利用時には Gemini Live API の費用があなたの Google アカウントに課金されます。
2026 年 8 月時点で Google が公開している Gemini Live API の利用料金は次のとおりです。
| 動かしているもの | 音声入力 | 音声出力 | 1 時間あたり |
|---|---|---|---|
| タブ音声翻訳、またはマイク音声翻訳の Simultaneous モード | $0.0053/min | $0.0315/min | 約 $2.20 |
| マイク音声翻訳の Two-way conversation モード | $0.005/min | $0.018/min | 約 $1.40 |
これは音声が途切れずに続いた場合のおおよその費用です。翻訳の分量が少ない場合は発生する費用も下がります。タブ音声翻訳とマイク音声翻訳を同時に使うと 2 つ同時に翻訳することになるので、費用は 2 行の合計になります。
Interpretab は以下の手順でインストールできます。
Chrome ウェブストアの Interpretab を開き、Chrome に追加を押す。
翻訳するのは Google の Gemini で、Gemini には自分専用の API キーが必要です。取得は無料です。Google AI Studio を開き、Google アカウントでログインします。
このページには持っているキーが並びます。新しいアカウントならまだ一つもありません。API キーを作成 を押します。
キーには名前と、所属する Google Cloud のプロジェクトが必要です。名前には Interpretab と入力します。その下のプロジェクト欄は、API を使ったことのないアカウントでは No Cloud Projects Available と出て、選べるものがありません。
その一覧を開き、プロジェクトを作成 を選びます。あらかじめ入っている名前は日本語で、この欄は英字しか受け付けません。消して Interpretab と入力し、プロジェクトを作成 を押します。
キーのダイアログに戻ると、作ったプロジェクトが入っています。キーを作成 を押すとキーが表示されるので、鍵をコピー を押します。キーは API keys のページに残るので、あとから取り直せます。
拡張機能のオプションページは初回に自動で開きます。サイドパネル下部の オプション ボタンからも開けます。Gemini API キー にキーを貼り付けてください。キーはこのブラウザに保存され、Google 以外には送られません。
翻訳したいページを開きます。最初の確認には youtube.com の話し声が入った動画が手軽です。入れたばかりの拡張機能はツールバーにアイコンが出ていません。Chrome のパズルピースのボタンを押し、一覧の Interpretab の横にあるピンを押してください。
これでツールバーにアイコンが出ました。翻訳したいタブで、そのアイコンをクリックします。このクリックが、このタブの音声を聞いてよいという許可になります。押さずに始めるとエラーになります。
サイドパネルで言語を選び、Start を押します。動画を再生すると、その言語で声が返ってきます。訳された声が聞こえないときは、動画そのものの言語とは別の言語を選んでみてください。
Chrome 116 以降が必要です。サイドパネルを閉じても翻訳は止まりません。Stop はどのタブからでも ツールバーアイコンをクリックすれば届きます。
Interpretab の画面表示はブラウザの言語に追従します。対応しているのはこのページ上部の 10 言語です。
Interpretab には タブ音声(タブ音声翻訳)と マイク(マイク音声翻訳)の 2 つのスイッチがあります。片方だけでも両方同時でも動きます。
タブ音声翻訳は、現在のタブが再生している音声を指定した言語(78 言語から選択)に翻訳します。
マイク音声翻訳は、PC や Mac のマイクで拾った声を翻訳します。こちらには 2 つのモードがあります。
マイク音声翻訳を初めて ON にするときは、Chrome のマイク許可が一度だけ必要です(許可は拡張機能単位です)。パネルがその案内を表示し、「マイクを許可する」ボタンのあるオプション → マイクの使用許可 へリンクします。Chrome の許可ダイアログは独立したページでしか表示できず、サイドパネル上には出せません。
タブ音声翻訳とマイク音声翻訳を両方 ON にすると 2 つ同時に翻訳することになるので、Google からは両方に料金がかかり、費用はその合計になります。
字幕はページの下部中央に 3 行分が表示され、フルスクリーン表示にも対応します。タブ音声翻訳とマイク音声翻訳の両方を使用する場合は、マイク音声翻訳の字幕に青い縁が付きます。オプション → 字幕の大きさ で 16〜64 px の範囲を、見ながら変更できます。
読み上げ音声は、PC / Mac のオーディオ出力から再生され、ミュートボタンでいつでも消音できます。
タブ音声翻訳で翻訳された音声は、デフォルトのオーディオデバイス(スピーカーやヘッドフォンなど)で再生されます。タブが再生している元の音声は、読み上げのあいだだけ小さな音量で同時に再生されます。例えば映画の音楽や効果音なども聞くことができます。
マイク音声翻訳のマイク音声入力と読み上げ音声出力のオーディオデバイスは、オプション → 音声入力/音声出力で選択できます。一時的に翻訳を止めたい場合や、騒がしい環境で余計な声も翻訳されてしまう場合は、マイクオフボタンでいつでもマイク入力をオフにできます。
相手側の音声を聞く際には、このツールによる翻訳が使えます。 ミーティングをタブで開き、タブ音声翻訳を ON にして言語を 選び、Start を押すだけです。相手の発言が指定した言語に翻訳され、読み上げと字幕の両方で届きます。
相手側に自分の声の翻訳を聞いてもらう場合、Google Meet であれば追加のインストールは要りません。
スピーカーのままだと通話の音をマイクが拾ってしまい、二つの方向がお互いを通訳し合います。まずヘッドホンかイヤホンをパソコンにつないでください。
meet.google.com を開き、そのタブで Interpretab のサイドパネルを開きます。タブ音声翻訳をオンにして、翻訳先を自分の言語にします。これが相手の話を訳す側です。
マイク音声翻訳をオンにして、翻訳先を相手の言語にします。Meet のタブでは、このカードに この Meet 通話に翻訳音声を流す というスイッチが一つ増えます。オンのままにしてください。オンの間、その声はこのパソコンからは出ず、通話にだけ送られます。字幕もオフになります。
同じタブのまま、会議に参加します。
サイドパネルの Start を押します。押すまでは Meet のマイク一覧に何も出てきません。翻訳マイクは、実行を開始したときに入るからです。
Meet の設定 → 音声を開き、マイクに Interpretab (translated) を選びます。ついでに Studio Sound はオフにしてください。Bluetooth のヘッドホンを使っているときは、Meet の再生先もそれになっているか確かめます。
何か話してみてください。3 秒ほど遅れて、訳された声が相手に届きます。自分の声も小さく混ぜてあるので、相手にはあなたの声も聞こえます。
読み上げ音声をミーティングアプリのマイク入力に届けるために仮想オーディオデバイスが必要です。相手側のブラウザにも Interpretab をインストールしてもらうのが一番簡単ですが、それが難しい場合は以下の方法になります。
なお、このツールは Chrome ブラウザのみ対応しているため、デスクトップアプリやネイティブクライアントには対応していません。
タブ音声翻訳、およびマイク音声翻訳の Simultaneous(同時翻訳モード)には、Gemini Live API の Live Translate モデルが使用されています。またマイク音声翻訳の Two-way conversation(2 言語間翻訳モード)には、Gemini Live モデルが使用されています。後者は同時翻訳には対応しておらず、話し終わるのを待ってから翻訳する使い方になりますが、翻訳品質は Live Translate モデルよりも高くなります。また下記の用語登録機能も利用可能です。
なおいずれの場合でも、翻訳モデルの誤動作により、誤った内容や言語の字幕が表示される場合もあります。
マイク音声翻訳の Two-way conversation(2 言語間翻訳モード)では、製品名・人名・専門用語などの読みや表記の間違いを減らす用語登録機能が利用できます。ただし翻訳モデルの誤動作により、登録した読みと表記が反映されない場合もあります。
オプション → 用語集 で、以下のような CSV ファイルをアップロードして登録できます。
source,pronunciation,transcript
Kubernetes,クバネティス,Kubernetes
Cloud Run,クラウドラン,Cloud Run
1 列目は対象の文字列、2 列目はモデルに読みを伝える内容、3 列目は字幕に表記したい内容です。
Interpretab のサイドパネルには、その回の利用量がメーターとして表示されます(Start のたびにゼロに戻ります)。表示内容はオプション → Gemini API のプラン の設定で変わります。利用しているキーが Free か Paid かを選択してください。
キーを貼り付けるときに合わせて設定してください。キーが属する Google アカウントに支払い方法を登録していれば有料で、そのどちらかは Google からは伝わってこないため、こちらで教えていただく形になっています。実際の請求額はご自身の Google アカウントでご確認ください。
Gemini API のキーは、どのプランかによって料金・一度に使える量・送ったデータの扱いが変わります。Google 自身のドキュメントでは有料のほうを Tier 1 と呼んでいますが、これは Interpretab のオプションページの Paid と同じものです。Google が公開している条件は次のとおりです。
| プラン | 条件 | 費用と上限 | 入力したデータ | Interpretab での使いどころ |
|---|---|---|---|---|
| Free | 支払い方法の登録は不要 | 無料。ただし長時間利用や大規模利用時には上限にかかりエラーが発生する | Google の製品改善に利用され、人手によるレビューの対象になる | お試し用途 |
| Paid(Google のいう Tier 1) | Google アカウントに支払い方法を登録する | 従量課金。10 分あたり $10 まで、一ヶ月あたり $250 まで利用可能 | 製品改善には利用されない(不正検知目的で一定期間ログのみ) | 日常的に使うならここ。 ほとんどの用途はこれで足ります |
まずは無料プランで試して、続けて使うなら支払い方法を登録する、というのがおすすめです。有料プランでは入力したデータが Google の製品改善に利用されることもなく、上限もこの種のツールには十分な広さです。Interpretab の翻訳を 25 本程度まで同時に動かせ、一ヶ月あたり 110 時間程度まで利用できます。必要な課金設定の方法はこちらをご覧ください。
Interpretab はキーを端末内(chrome.storage.local)に保存します。Chrome のプロファイル同期では運ばれないので、複数の PC / Mac で使う場合は端末ごとに貼り付けることになります。自分が使う複数の端末で同じキーを使うことは問題ありません。
一方で、他の人にキーを渡して共有することは、Google の API 利用規約で認められていません。
Apache 2.0。ソース、上記すべての背景にある技術メモ、そして不具合の報告先はこちらです。